お仕事風景
野菜農家さんと違って、ユリ農家のお仕事はなかなか目にする機会が少ないと思います。
そこで!
画像も交えて簡単にご紹介して参ります。
まず、良いユリ作りは良い土壌から。有機肥料を使って、土づくりをします。
配合は……いいものをふんだんに!
微生物の力で病気のもととなる菌をやっつけているので、土づくり前の土壌消毒は行っておりません。
土が出来たら、球根を植え付け。
よく、キャベツやレタスの収穫時に使われる『らくたろう』
面白いネーミングですが、こんなところでも大活躍。
球根がまけたらトラクターで引いた線に沿って、真っすぐ植えていきます。
綺麗ですね!
芽が出てきたら倒れないようにネットを張って……
切頃になったらいよいよ収穫。
毎日、その時の気候に合った色づきのものだけを収穫して、選別。
作るだけが仕事じゃない農家のお仕事。選別作業は意外とハードで経験と集中力が問われます。
繊細な蕾を守るようにスリーブがかけられ、水槽でじっくり給水させたら
鮮度を保つため、6~7℃の冷蔵庫でいったんお休み。
*ユリは5℃以下になるとストレスがかかって、開花できなくなることがあります。
ご家庭では暖かい場所に置いてください。
箱に詰めて各市場様に割り振り、出荷、競りにかけられていきます。
いかがでしたか?
やり方は農家さんによって色々異なりますが
百合の滝沢ではこんなふうに、皆様のもとへたくさんのユリをお届けできるよう栽培しています。
*こぼれ話*
日本では、箱に詰めて水を切った状態で市場まで出荷されますが、オランダでは箱ではなく水の入ったバケツに入れて、鮮度を保ったまま出荷する方法も取られています。
バケツの回収コストや配送を考えると、なかなか日本では難しい方法ですね。
国境を越えて外国へも輸出している、オランダならではの出荷方法です。